労災と健康保険とどっちが得?

「退職する予定の従業員から質問されて困ってるんですけど、教えてください。」
と、大阪市内のある企業様のご担当者様から。

近くの所在地なので、急遽弊所・大阪社労士事務所に来られることに。総務の課長さんと、事務の担当者さんのお二人。規模は、千名に満たない数百人規模で、社会保険労務士の有資格者も顧問社会保険労務士もいないそうで。

伺ったポイントは、
●近いうちに、ここ2,3カ月の間に退職見込みの社員がいる。
●その社員は、現在、精神疾患=うつ症状で休職中。
●休職して1ヶ月半ほど経つが、まだ年次有給休暇を消化している。
●そろそろ、年休がなくなるので、今後どうしよ?と
らしい。

休職中の、その社員さん、原因は上司のパワハラだとの噂で、社内でも「知らない社員はいない状態」になっているとか。

課長さん「労災の休業補償給付と、健康保険の傷病手当金のどっちが得で、どっちがもらいやすいか、教えてくれと言われたんです。労災と健保の違いは説明したんですが、逆にそれが火に油を注いだようで。」

労災:業務上、健保:業務外・私傷病とは、明白なところ。

課長さん「説明しすぎたのかもしれません。労災を申請してくれと言われました。それで、どうしたものかと、困って、こちらに来てます。」

私「申請者は、労災なら被災者、健康保険なら被保険者ですから、その理屈、建前で良いんじゃないでしょうか。」
(顧問先様ではないので、社内的具体的な内容が分からないので、弊所としてもそれ以上はコメント出来る立場ではありません。)

課長さん「はあ、でもウチの会社だと、申請を社員に押し付けたことはないですね。自分で勝手にやってくれと、言って良いものなんでしょうか?」

私「法律通りですので。ただし、休業補償給付でも傷病手当金でも、証明義務や協力義務はありますから、その点はご留意ください。」

もう一度よく伺うと、その次のアクション(労働審判や裁判)を考えているのではなく、その休職中の社員さんは、単純に「どっちがとくですか?」。ただ、相談を受けた弊所としては、リスクはできるだけ少ない方がベター。なので…。。。

課長さん「何となく、理解できました。出資会社(!)の意向もありますが、もう一度、その社員と話してみます。」

私が受けた印象は、「ええ会社やな」と言うこと。
おそらく、必要以上に大きなトラブルには発展しない、発展させない課長さんの雰囲気でした。担当者さんは、焦ってましたけど。

今週は、急な来所対応が2件もありました。



※守秘義務の関係、万が一のこともありえますので、相当脚色しています。かつ、ソフトフォーカスを掛けた状態の内容になってしまいました。


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